学名生成ツール

Concept

生物の未記載種を新種として論文で発表する際は、ラテン語をよく理解して学名(属名と種小名の2語からなる、世界共通の種名)を名付けなければなりません。

株式会社ブレイン・ゲートでは「学名生成ツール」と「羅和辞書」を制作し、「こんなイメージの学名(種小名)を」と日本語やローマ字を入力したら「ラテン語の造語をサジェストしてくれる」webサービスを公開しました。

ラテン語及び学名の監修として、九州大学総合博物館の丸山宗利先生に多大なアドバイスを頂きました。感謝申し上げます。

参考文献として平嶋義宏先生の「学名論」「学名の知識とその作り方」「生物学名概論」、日本分類学会連合による「国際動物命名規約 第4版」を参照しております。

下記に使い方を掲載しております。生物の学名を、もっと身近に感じて頂ければ幸いです。

学名生成ツール 使い方

「入力項目」に任意の単語を入力し、単語種別・品詞・性別・数・格のボタンを選択して「学名生成」ボタンをクリックすると、「学名提案」欄に単語が表示されます。

「学名提案」で提案された単語のうち、「赤字」は既に学名として使われている単語を含むことを表します。既存学名として、動物界で最大の属であるAgrilus属(ナガタマムシ属)の種小名を登録しています。

ツールの使い方は、下記4つのパターンを考慮しています。

01人名(田中さん)の場合

発見者や由来のある人に献名することを想定しています。

代表的な例 入力・選択可能
入力項目 tanaka アルファベット
単語種別 人名 人名のみ
品詞 名詞 名詞・形容詞
性別 男性 男性・女性
単数 単数(一人の場合)・複数(グループの場合)
属格 主格・属格

※基本形は、男性は-i、女性は-ae

02地名(東京)の場合

発見された場所(地域)を想定しています。

代表的な例 入力・選択可能
入力項目 Tokyo アルファベット
単語種別 地名 地名のみ
品詞 形容詞 名詞・形容詞
性別 男性 形容詞の場合、男性・女性・中性。名詞は選択不可
単数 単数のみ
主格 主格・属格

※学名提案は地域の大きさによって適宜選択する。

-ensis 比較的小さな地域(都道府県名、市区町村名など)

-iensis 比較的小さな地域(都道府県名、市区町村名など)

-ense  -ensisの中性形、 比較的小さな地域(都道府県名、市区町村名など)

-(a)nus 比較的大きな地域(国名など)

-inus 比較的大きな地域(国名など)

-icus 比較的大きな地域(国名など)

03借用語(anco)の場合

人名、地名以外の日本語(例として「あんこ」)をラテン語にします。

代表的な例 入力・選択可能
入力項目 anco アルファベット
単語種別 借用語 借用語のみ
品詞 名詞 名詞・形容詞
性別 -(選択不可で、自動判別) 形容詞の場合、男性・女性・中性。名詞は選択不可
単数 単数・複数
属格 主格・属格

04ラテン語(青い石)の場合

日本語をラテン語にしたり、ラテン語を活用させたりできます。複数語からなる造語は3語まで。

代表的な例 入力・選択可能
入力項目 青い石 日本語(複合語可。3語まで)またはラテン語(アルファベット)
単語種別 ラテン語 ラテン語のみ
品詞 形容詞 名詞・形容詞
性別 男性 形容詞の場合、男性・女性・中性。名詞は選択不可
単数 単数のみ
属格 主格・属格